導体・不導体・半導体

科学

2018年09月29日 08:13

金属や炭素などのように、電気をよくとおすものを電気の導体といいます。純粋な水は電気がとおりにくいのですが、硫酸や食塩などがとけている水は、電気をよくとおします。これに対して電気をとおしにくいものが不導体です。不導体といっても、電気をまったくとおさないわけではありません。表面が汚れていたり、湿っていたりすると、表面をつたわって電気が通りやすくなります。また、電気の不導体は、熱の不導体でもあります。不導体は、電気をとおしにくいので、電気を必要なところだけに、安全にとおすために、ぜつえん体として使われています。いろいろな物を、電気抵抗の大きさによってわけると、抵抗の非常に小さい導体と、非常に大きい不導体のほかに、不純物の量や光のあたりぐあい、温度の違いなどの条件で、抵抗の大きさがかわる性質をもったものがあります。このような性質をもったものには、酸化第一銅・酸化亜鉛・酸化ニッケル・酸化バリウムなどの金属の酸化物のほか、シリコン・ゲルマニウム・セレンなどがあります。抵抗の大きさが、導体にくらべるとはるかに大きいが、ぜつえん体にくらべると、かなり電気をよくつたえるので、半導体といいます。半導体は、金属とは違った特別な性質をもっているので、整流器や、トランジスターに広く利用されています。真空管と同じ働きをしますが、小形で電力をあまり使いません。

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