混合物としての空気

科学

2020年01月10日 07:07

空気は、物が燃えるのに役立つ気体と、そうではない気体とがまざりあったものです。物が燃えるのに役立つ気体は酸素で、その量は、空気の体積の約5分の1です。また、物が燃えるのに役立たない気体は、おもに窒素で、その量は、空気の体積の約5分の4です。このほかにも、少量の水蒸気や、二酸化炭素も含まれています。また、アルゴン・ネオン・ヘリウムなどの気体もあります。空気は、このようないろいろな気体がまじりあった、混合物なのです。また、普通には、空気は気体ですが、押しちぢめた空気を、急に膨張させると、温度が下がる性質があります。そして、零下190度ほどになると、空気はついに液体になってしまいます。これを、液体空気と呼んでいます。液体空気をほうっておくと、はじめに窒素の多い気体が蒸発するので、あとに残る気体には、酸素が多くなります。この性質を利用すると、液体空気から、窒素と酸素とをわけることができます。

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