水圧機

科学

2017年01月21日 07:01

太さのちがうU字形のうつわに水を入れ、その水を閉じ込めるように、AとBの二つのピストンをつけます。AとBの断面積は、それぞれ、10平方センチと90平方センチにします。ピストンAの上に、50gのおもりをのせます。そのために、水は、50÷10=5で、1平方センチあたり5gの圧力の強さで、外から押されていることになります。この圧力の強さは、閉じ込められている水の各部に、同じ強さでつたえられますから、ピストンBの面も、同じ圧力の強さで押し上げられることになります。したがって、ピストンBが受ける全体の圧力は、90×5=450で、450gになります。ここでBにおもりをのせて、ちょうど水をつりあわせておくためには、450gのおもりが必要になってきます。このパスカルの原理を応用したのが水圧機になります。小さな力を大きな力にかえることができるので、いろいろなものを圧縮したり、重いものを持ち上げたり、油をしぼったり、材料の強度試験をするときなどに使われております。

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