音の速さ

科学

2017年04月14日 03:33

音がつたわるのに時間がかかることは、遠くで鉄砲を撃ったりするとき、発火してからしばらくして音が聞こえることなどから、古くから人々に知られていました。しかし、つたわる速さは、どんな音でも同じなのか、また、その速さはどれくらいなのかというようなことはわかりませんでした。音の速さの測定は、17世紀の中頃から、おもにフランス・イギリス・イタリアの科学者によっておこなわれました。その方法は、2つの地点のいっぽうでたまのはいっていない大砲から出た火をみたときから、大砲の音を聞くまでの時間をはかるのです。そして、この時間で2つの地点間の距離を割ると、音の速さが求められます。光も音と同じように、つたわるのに時間がかかりますが、その時間は、音の速さとは比べものにならないくらい早いのです。その後の実験では、0度で1気圧の空気中では、どんな音の速さでも、毎秒331.5メートルであることがわかりました。

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