熱
個体の線の膨張
金属や岩石・木材などの個体を熱すると、みな膨張します。全体として膨張するのですが、個体を棒の形にしたときに、膨張して棒の長さが伸びることを、線膨張といいます。棒の形になっていないものでも、たくさんの棒が集まっていると考えれば、やはり、線膨張を考えることができます。牛乳ビンなど、熱いガラスのビンに、急に熱い湯を入れると、ひびができます。また、肉のあついガラスのコップを、急に炎で熱すると、やはりひびができます。これは、熱せられたところだけが、急に膨張するからです。鉄橋や鉄道のレールは、夏に膨張して伸び、冬は縮みます。そこで、鉄橋の端の台に、転がるまくらを置いて、鉄橋が伸び縮みしてもよいようになっています。鉄道のレールは、夏に膨張しても壊れないように、レールのつぎめに、隙間ができています。