水中にある物のみえかた
水の中にしずめたものを、水面の上からみると、実際より浅いところにあるように見えます。これは、その物からでた光が、水面でくっせつして目に入るからです。つまり、その光を反対にのばした方向に、その物があるようにみえるわけです。光が、空気中から水中にはいるときの屈折率は、3分の4です。いいかえると、空気の水にたいする屈折率は4分の3になります。そのため、水の中にある物は、ほんとうのふかさの4分の3のふかさのところにあるように見えるのです。川を渡ろうとして、浅いと思ったのに、川が深くて驚いたり、棒を水の中につけると、水面から下がおれているように見えたりします。これも、空気と水のさかいで、光が屈折するからです。
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