水銀温度計

科学

2021年04月20日 15:17

水銀は、純粋な物がつくりやすいこと、膨張の仕方が温度によってあまり変わらないこと、比熱が小さいこと、熱が伝わりやすいこと、あまり蒸発しないことなど、温度計を使うのに、大変都合のよい性質をたくさんもっています。水銀は、零下39度で凍るので、それ以下の温度ははかれません。また、150度以上になると、中を真空にした普通の水銀温度計では、水銀の蒸発がさかんになるので、これ以上の温度では使えなくなります。しかし、水銀の上部に窒素などを高い圧力で閉じ込めて、水銀の蒸発や沸騰を妨げると、700度ぐらいまではかれるものがつくれます。このような温度計には、石英ガラスのような丈夫なガラスを使わなければなりません。

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