熱
熱の正体
18世紀のころまでは、熱の正体は、物質だと考えられていました。フランスの科学者ラボアジェさえ、熱は物質だと考えていました。そして、熱にカロリックという名前をつけ、鉄や酸素などと同じような物だといっていました。しかし、その後、イギリスの科学者達によって、熱が物質だという考え方は、間違いであることがわかりました。力と熱はもともと同じ物で、あらわれかたが違うのだということが、発見されたのです。ところが、19世紀の終わり頃、熱について、また新しい考えがとなえられました。物質は、非常に細かい分子というつぶからできていることが、わかっていました。そこで、熱も、分子と何か関係があるのではないか、と考えられたのです。今では、熱は分子の運動によっておこることが、わかるようになりました。これは、ドイツのボルツマンによって確かめられたことです。