水と空気・力
表面張力
容器に入っている水の面は、いつでも水平ですが、毛布やほこりのつもったゆかなどに落とした水滴は、ほぼ球形になっています。また、植物の葉の上にある水滴も、丸い玉になっています。水道管から落ちている水や、雨も空中ではだいたい球形になっています。コップに水を静かに入れていくと、いっぱいにしてから水を加えていくと、水はこぼれないで水の山盛りができます。どれも水の表面の性質によるものです。水には、その表面積をできるだけ小さくしようとする性質があります。この性質のために水の表面には力が働いているのです。水ばかりでなく、どんな液体にもこのような性質があって、その表面に力が働いています。この力を液体の表面張力といいます。この力があるために液体の表面にはうすいまくがあって、そのまくが、いつも小さく縮もうとしています。小さな水のつぶが球形になろうとするのも表面張力のためです。丸い球の形は、体積が一定であるとき、一番小さな表面積をもった形なのです。