熱
温度の決め方
わたしたちが、手で物にさわって、あついとかつめたいとかいうのも、一つの温度の決め方です。しかし、このような決め方では、手でさわれないほどあついものや、つめたいものの温度はわかりません。また、人によっても、あついつめたいなどの感じ方は違っています。冬、着物をたくさんきていても寒がる人もいれば、あまり着なくても平気な人もいます。それに、私たちの感じは、あまり正確なものではありません。井戸水は夏は冷たく冬は暖かく感じますが、あつい夏にいど水が冷えて、寒い日にあたたかくなるのではありません。井戸水の温度は、夏も冬もあまりかわっていないのですが、外の温度とくらべて夏はつめたく、冬は暖かく感じるだけです。このような、感じにたよらないで同じ温度のものは、だれがはかっても同じことが分かるようにしなければなりません。この目的で作られたのが温度計です。